新感覚オークション「ヤスオク」の仕組み

 とりあえず何も読まずに開いて、どういうサイトなのか考えてみてください。

 ヤスオク

 

  • 落札価格が安い

 トップページには50〜90%オフで落札された商品が並んでいます。

 DSiが7985円、DQ9が1665円、Wiiが1445円……

  • スタートは0円から
  • 1回75円の入札手数料がかかる

 ここまでは「へー、出品や落札価格じゃなくて入札を有料にしたのか」って話です。

 お金を払ったけど落札できないって人が発生するから、ギャンブル性が高いようです。でもたかが75円だし……と思いきや。

  • 入札は15円単位

 問題はここ。

  • 商品はAmazonから発送される

 よって、出品者はいません。主催者が全ての商品を出品しています。私の胡散臭さレーダーはこの項でようやく反応しました。主催に赤字が出る仕組みなわけがない。

 

 計算してみましょう。Amazonで3000円の商品を1500円で落札したとします。

購入費用 -3000円
落札額収入 1500円
入札回数 1500円/15円(入札単位) = 100回
手数料収入 100回x75円 = 7500円
合計 -3000円+1500円+7500円 = 6000円

 というわけで、落札者は商品を半額で手に入れ、主催者は6000円儲かりました。まさにwin-winですね。

 落札価格+その5倍の手数料収入があるので、3000円の商品を500円で落札されても主催者は赤字になりません。

 トップページにあるWiiは94%オフで元値の6%ですが、これは「1円オークション」です。何が1円かというと入札単位。つまり1445円での落札=1445回の入札=108375円の手数料収入。大勝利!

 てわけで、これは極端に胴元有利なギャンブルです。みんな気をつけてね。