今年いちばん持ち歩いたのはkobo miniだった

kobo mini


 ふだん鞄に入ってる暇つぶしアイテムといえば文庫本でしたが、軽くて小さくて読み終わる心配がないのでkobo miniに置き換えました。数年前から視力が低下したこともありまして。眼鏡なしで快適に読めるのは電子書籍最大のメリットと思います。

 スマホは別途ポケットに入ってますが、あれはインターネットに繋がってしまうのでいけません。TwitterFacebookはてブなどは無限の世界であり危険です。外出中にスマホの電池を温存しつつ時間を潰せるのは専用デバイスならでは。例えば衝動的に飛び乗った遠距離深夜バス内でも、文字をどでかくすれば車酔いせずに読むことができます。

 koboは本の実質価格の安さの他、フォントサイズをkindleより細かく設定できたりします。UIのダサさは言語設定を英語にすると軽減されます。kobo miniは最新Kindle比で2-3世代前の電子インクなので、ページめくりは遅いです。解像度も低く、マンガを読むには向いていません。文章を読むことしかできない単機能なガジェットです。

 ある面では理想のガジェットを求める旅は終わり、私はついに答に辿りついたのかもしれません。他の高価なデバイスたちは、常に持ち歩くには重いか、バッテリが持ちません。それでいて必ずしもkobo miniより優れた娯楽を提供してくれるわけでもないのです。1冊につき数MBの小説を入れるだけなら、1.3GBのフリーエリアは途方もなく広大な空間に思えます。

 この機種は実に唯一無二で、「kindleではない」「普通のサイズではない」「同サイズの後継機種は出ていない」「生産終了してる」「所有者少ない」とマイナーPDA愛好家の残念な選民意識が満たされることおびただしく、「ん、まぁ僕は小説が読めればいいのでね」とか言い出しそうで本当に気持ち悪く、スマートフォンは普及し過ぎであり、W-ZERO3使ってたくらいで威張るな、Palmが滅んだ理由についてこれから一晩語るからまあそこに座れ。

 このエントリはねとけんアドベントカレンダーの幾日目かの記事です。