凍る本

 Amazonで、ある本のレビューに「たまにフリーズする」と書いてあった。

 おそらく紙の話ではなく、作りの悪いデータが、脆弱な電子書籍リーダーをハングアップさせてしまったのだろう。あるいは「某組織に恨みを持つePub工が、関連本に攻撃的なデータを仕込む」なんて犯罪が既に起きてるのかもしれない。より致命的な脆弱性が見つかれば、デバイスに任意の動作をさせられるだろうから、例えばKindleで構成されたボットネットだって作りうるだろう。あとは「文学少女にだけ自動配布される呪いの本」とかどうだろう。201X年のlain続編には文系プログラマの姉と電子工作ガチ勢の妹が出てくると思う。